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田平天主堂

佐世保市内を出発し約40分ほどで田平教会に到着します。
世界遺産候補地だけあり、見事なレンガ造りの教会を観覧できます。
観光時間:約15分
※天主堂内はコロナ感染対策のため立ち入り禁止です。

「田平天主堂」 正式には「カトリック田平教会」
所在地:長崎県平戸市田平町小手田免 19
設計・施工:鉄川与助(明治 12 年 1 月 13 日~昭和 51 年 7 月 5 日)※
完成:1918(大正 7)年

歴史好きな社員のヒトコマ今回の調査取材のために長崎の潜伏キリシタン関係の書籍を、ほんの 2~3 冊ですが読んでみました。
その中でこの鉄川与助さんの名は、潜伏・隠れキリシタン研究の草分け的歴史学者 田北耕也さん、
生月町博物館「島の館」の学芸員中園茂生さんと並んで多く出てくる(設計施工者として)お名前です。
鉄川与助さんは現在の上五島町の出身で大工の棟梁・建築家です。
「五島へ五島へと皆行きたがる 五島はやさしや土地までも」
(外海キリシタンの歌)(松尾潤著 祈りの記憶 長崎と天草地方の潜伏キリシタンの世界 批評社より)
本によれば、大村藩・五島藩の経済的政策協定もあって多くの外海の人々が五島へ移住したが
その中にまた多くの潜伏キリシタンがいたとの見解を紹介されています。
五島では移住した潜伏キリシタンの人々と先住の仏教徒の人々は地域的に住み分かがあったが
開拓や漁などの時には協力して共存していたとのことです。鉄川与助さんは生涯仏教徒だったそうです。
しかしその優れた才能と技術者・建築家としての探究心が勝って宗教を越えて教会建築へと向かわせたのでしょうが、
もしかしたら五島の人々や土地柄の影響もあったかもしれませんね。
レンガ造・石造・木造と多くのカトリック教会堂建築を手がけ、
1959年黄綬褒章、1967 年には勲五等瑞宝章を授与されています。
そして、この田平天主堂は鉄川与助さんのレンガ造教会の集大成であり最高峰と言われているそうです。
「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産ととして推薦されたそうですが、
できたのが大正時代であったこと、田平には隠れキリシタンの歴史がある訳ではないことなどから
禁教期との関係性がないとして世界遺産の候補からは外されたそうです。
もう少し地理的歴史的背景や経緯を見てくれればと残念に思いますが、そんなことには関わりなく、
観る価値の高い見事な素晴らしい教会であり建築物であることに変わりはありません。国指定の重要文化財です。

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